公開日: 2021年11月7日 - 最終更新日: 2022年7月7日

実は立冬の食べ物?餃子の歴史を紹介します!

雲瑶中医学養生談
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2021年11月7日の今日は『立冬』です

冬季の六つの節気の1番目となり、暦上では今日から正式に冬に入ります。

中国の古代では、立冬の日の気候を見て
一冬の寒暖さを判断する占いがありました。

立冬の日は、晴れであれば、この冬は『寒冬』の可能性が濃厚で寒さが厳しいことが予想されます。

立冬の日は、寒くて雨が降っていたら、逆にこの冬は『暖冬』の可能性が高く、暖かい冬に期待できます。
今日の札幌は寒くて雨が降っているから、2021年の冬は暖冬になると嬉しいです😊

今回は、立冬と深い関わりのある食べ物を紹介いたします。

立冬と餃子の歴史

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大昔から中国の北方地域を中心に、立冬に餃子を食べる習慣があります。
餃子は、1800年も前に後漢の偉大な医者、張仲景氏の愛から生まれたと言われています。

張仲景はだれ?と思う方もいますが、『葛根湯』や『当帰芍薬散』など
身近な漢方薬を飲んだことはありますよね。
日本で売られている漢方薬の90%以上は、張仲景氏がの著書《傷寒論》に収録された処方なのです!

その中に『当帰生姜羊肉湯』という薬膳スープが記載しています。
餃子の由来はこの薬膳スープからと言われています。

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張仲景が生きた時代は後漢の末期でした。
長年に続いた戦争で民衆の生活がかなり悲惨で、食べ物も着る物も満足に無い状態でした。

彼は官僚になって国を救いたかったですが、政府の無能と腐敗に夢が破れ
今度は、医術で民衆を救う道を選びました。

官僚を辞めた張仲景は、故郷に戻る途中に通りかかった村で飢えと寒さで耳が凍傷になってしまった
村人の姿を目にしたのです。

彼は大きな鍋に、羊肉、生姜、桂枝、花椒など体を温める発汗効果のある生薬と、補血効果のある当帰と一緒に煮込みました。

小麦粉で作られた生地に具を入れ、耳の形に似せて包み、スープに再び入れて再度に煮ると
餃子が誕生したのです。その日はちょうど『立冬』だそうです。

その後、民衆は彼を記念するために、立冬から大晦日まで餃子を食べるようになり
その習慣は今日まで伝わってきています💖

餃子は、偉大な医者の大きな慈愛から生まれた『愛の薬膳』です❣️
今日は餃子を作って食べましょうね。

耳は二つあるから
餃子は偶数で食べることをお勧めします🥟🥟

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雲瑶中医学養生談

https://youtube.com/channel/UCbjKgEVanwMLEN0EK4RMuBw 中医学と自然療法を広めている中医師の雲瑶です。 漢方アロマオイルや中医学、かっさ療法、薬膳について幅は広く情報発信を行なっていきます。 中医学は理解と慈悲の医学です。 天・地・人はファミリーです。 すべての生命は天と地から生まれ、また天と地に帰ります。
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