公開日: 2021年9月24日 - 最終更新日: 2022年8月24日

秋分を健康に過ごす「黄金烏梅湯」をご紹介!

雲瑶中医学養生談
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夏バテ・熱中症防止に
しんしん美人の黄金烏梅湯


烏梅湯(うばいとう)ってご存知ですか?

中国や台湾で夏によく飲まれる定番の薬膳ドリンクです。
疲労回復、消化不良、夏に現れやすい不調「夏バテ」「熱中症」「口や喉の渇き」「汗のかき過ぎ」「下痢」などを防ぎ、暑い夏場でも元気にしてくれる健康清涼飲料です。

烏梅湯の調合は清王朝の宮廷で始まり、乾隆皇帝や清末の西太后が愛飲したことで宮廷内から次第に民間にも親しまれています。古くから民間漢方薬としても用いられ、今は台湾や中国本土では露店で売られ、缶やペットボトルで販売されたりしています。最近は日本の中華料理店のメニューに並んだり、各社販売サイトでも夏の時期になると見かけるようになりました。健康に関心度の高さが伺われます。

厳選した9種の食材

烏梅湯には9種の食用漢方が配合されています。

烏梅(ウバイ)、山楂子(サンザシ)、
陳皮(チンピ)、桑椹子(ソウジンシ)、
甘草(カンゾウ)、洛神花(ハイビスカス)、
桂花(キンモクセイ)、黄氷佐藤(コウリサトウ)
*無糖には黄氷砂糖の代わりにステビアの葉
使用しました。

それぞれの食材にはこんな作用がたくさん!

「食材7種」
1、烏梅(ウバイ):止汗止渇・健胃整腸・疲労回復・保肝解毒
2、山楂子(サンザシ):消化促進・瘀血改善・抗酸化作用
3、陳皮(チンピ):理気健脾・去痰作用
4、桑椹子(ソウジンシ):滋陰補血・肝機能回復・抗酸化作用
5、甘草(カンゾウ):補脾益気・潤肺止咳・調和諸薬
6、洛神花(ハイビスカス):美肌作用・解暑利尿・降圧作用
7、桂花(キンモクセイ):化痰止咳・美白作用・健胃作用
8、薄荷(ハッカ):発汗作用・清熱作用・利咽醒脳
「甘味料2種」
1、黄氷糖(コウコオリトウ):清熱解毒・潤肺補気・化痰止咳
2、ステビアの葉(ステビア):降圧作用・糖尿病予防・ダイエット・抗酸化作用

酸味は烏梅と山楂子・陳皮に、甘味は甘草・黄氷糖・桑椹子が当てはまります。調理するときに、まず酸味をしっかり抽出することがポイントです!このさっぱりした酸味の持つ収斂作用によって、汗腺を引き締め、汗のかき過ぎを抑えます。甘味は酸味より濃くなってはいけないので仕上げに入れ長く煮込まないことが美味しく調理するコツです。

〜黄金烏梅湯の美味しい作り方〜

【用意するもの】
・しんしん美人の黄金烏梅湯(有糖または無糖)
・鍋(理想は土鍋) *鉄鍋は使用しないでください*
・水 2リットル
・ザル



① 1袋に2回分の食材が入っています。1回分(大袋1つと小袋2つ)を使うと約1リットル〜  1.5リットルの甘酸っぱい美味しい烏梅湯が作れます。


② 袋に入っている桂花とステビアまたは黄氷糖を除いた他の材料全てを容器に入れ、500mlの水を入れて20〜30分浸けておく。


③ 鍋に①を入れてから1.5リットルの水を入れて強火で沸騰させてから、弱火にして30分〜40分じっくりと煮込みます。美味しい烏梅湯を作るには、まず酸味をしっかり抽出します。


④ 味の濃さの好みによりますが、薄めが好きな方は500mlの水を足して、甘味料のステビアまたは黄氷糖を入れ更に10分ほど煮込み火を止めます。甘味を出し過ぎないように長く煮込まないよう気をつけてください。


⑤ 粗熱が取れたらザルにあげ、食材を濾過して容器に入れ冷蔵庫で冷やします。


⑥ 飲む直前に、桂花を散らし入れて見た目も良く、美味しい「黄金烏梅湯」の出来上がりです。

有糖と無糖(甘味料)


しんしん美人の黄金烏梅湯は、甘味料に拘っています。
有糖と無糖の二つのバージョンがあります。

有糖は、原糖の黄氷糖を使用し、無糖は、ステビアの葉を使用しています。黄氷糖はミネラルが豊富に含まれ、主に薬膳料理に使われます。『補中益気』『温肺化痰』作用があります。

ステビアは甘いですが糖分ではありません!
むしろ、血糖値や血圧をさげる効果があり、糖尿病や高血圧、高脂血症の改善に使われ
ダイエットや抗酸化作用も注目されています。

どちらも程よい甘酸っぱさで美味しいです。
秋分から黄金烏梅湯を取り入れて肺を養生しましょう!

 

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雲瑶中医学養生談

https://youtube.com/channel/UCbjKgEVanwMLEN0EK4RMuBw 中医学と自然療法を広めている中医師の雲瑶です。 漢方アロマオイルや中医学、かっさ療法、薬膳について幅は広く情報発信を行なっていきます。 中医学は理解と慈悲の医学です。 天・地・人はファミリーです。 すべての生命は天と地から生まれ、また天と地に帰ります。
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